README for Minix/V for Minix 2.0.0 (ベータ版) Apr 2, 1998 ■■ Minix/V for Minix 2.0.0 これは,Minix 1.5.0 用に takamiti@tsden.org さんが作成した Minix/V ver 1.0 を元に,尾崎伊智郎さんが Minix 1.7.0 用に 修正したものを,Minix 2.0.0 用に修正したものです. Minix/V for Minix 2.0.0 は,Minix 2.0.0 のコンソールで日本 語の表示を可能にします.現在のところ,オリジナルとの機能的 な違いは, - 仮想コンソールに対応している. - SVGA に対応していない. - グラフィックス機能がない. です. 注意: このパッケージには必要なフォントが含まれていません. ので,各自で入手してください.現在(1998年4月2)のところ, Linux の JE や PJE の konfont.tgz などから入手するのが, 容易だと思われます. ■■ インストール インストールは次の 4 つの段階に分れています. 1. パッチをあてる. 2. コンパイル 3. 必要なファイルの設定 4. ブートモニターの設定 Minix/V のインストールには,カーネルの入れ替えを伴います. 誤ってインストールされると,マシンが起動しなくなる恐れがあ ります.カーネルの再構築の経験のない人は,まず,そのことに ついての知識を身につけることを勧めます.また,起動しなかっ た場合のために起動ディスクを作成しておいてください. ■ パッチをあてる minix.diff, kernel.diff, boot.diff をそれぞれ, /usr/local/minix, /usr/src/kernel, /usr/src/boot にあてま す.これらのディレクトリのファイルは,できるだけオリジナル のままであるようにしてください.パッチに失敗する可能性があ ります.特に,カーネルの再構築をおこなう前に, /usr/include/minix/config.h を変更した人は,一度,オリジナ ルの状態に戻してください. パッチをあてるまえに,bin の権限で, $ cd /usr/include/minix $ touch font.h $ cd /usr/src/kernel $ touch screen.c lang_code.c consolev.c vga.h scg.s \ scg88.s scg386.s $ cd /usr/src/boot $ touch option.c を実行しておいてください.行末の \ は,行数の関係で折り返 しているもので,実際には,1 行で入力します.その際には,\ を入力しないでください. 次に,同じく bin の権限で,カレントディレクトリをこのパッ チがあるディレクトリに移動して, $ ( cd /usr/include/minix ; patch -p1 ) < minix.diff $ ( cd /usr/src/kernel ; patch -p1 ) < kernell.diff $ ( cd /usr/src/boot ; patch -p1 ) < boot.diff としてパッチをあてます.この作業は, $ sh install.sh を実行することでも行なうことができます. ■ コンパイル まず,ブートモニターをコンパイルします./usr/src/boot に移 動して, $ make clean $ make $ make install を実行します.次に,カーネルをコンパイルします. /usr/src/tools に移動して, $ make clean $ make $ cp image /minix/2.0.0v と実行してください. ■ 必要なファイルの設定 新らしくコンパイルしたブートモニターが起動できるようにしま す.以下の作業は root の権限で行なってください.まず, /usr/src/tools で $ ./mkboot bootable と実行します.次に,フォントのインストールをします.フォン トはルートファイルシステムならどこに置いてもよいのですが, 標準では,半角フォントを /lib/ankfont.mxf, 全角フォントを, /lib/dbcfont.mxf に置くことになっています.そして,メモリに 読み込まれたフォントにアクセスするためのデバイスファイルを 作成します. $ cd /dev $ mknod sf0 c 1 4 $ mknod sf1 c 1 5 $ mknod sf2 c 1 6 $ mknod sf3 c 1 7 を実行してください. また,Minix/V のコンソールは画面が,縦 30 行になります.適 当に /etc/termcap や /etc/ttytab の内容を変更してください. ■ ブートモニターの設定 コンピュータを再起動します.ブートモニターのメニューの画面 で,ESC キーを押して,コマンドを受け付ける状態にします. コマンドラインで, hd1a> dbcs=yes hd1a> console=12 hd1a> image=/minix/2.0.0v のように入力して,ブートモニターの変数に値をセットします. フォントをデフォルトとは違った場所に置いた場合は,変数 ankfont, dbcfont で,それぞれ,半角フォントと全角フォント のファイルのパスを設定します.次に, hd1a> boot として,Minix/V を起動します. 通常の Minix を起動したいときは, hd1a> dbcs=no hd1a> console=3 hd1a> image=/minix/2.0.0 hd1a> boot として,起動してください.ブートモニターについて詳しくは, man の monitor(8) や boot(8) を参考にしてください. ■■ 使い方 通常の Minix とほぼ同じです.いくつかファンクションキーに 機能が追加されています. F7 - 押すたびに,漢字コードが,EUC と SJIS の間でトグル される. F8 - 半角フォントを VGA の ROM フォントとブートモニター が読み込んだフォントの間でトグルされる. F9 - コンソールをリセットする. 漢字コードの切り替えは,stty コマンドでもできます. stty -parodd で,EUC に stty parodd で,SJIS になります. ■■ バグ - ファンクションキーによる漢字コードの切り替えと,コンソー ルのリセットは,最初のコンソール (/dev/console) でしかで きません. - 16M 以上のメモリを持ったマシンでは,メモリを 15M しか使 用できません.もしかしたら,うまく起動しないかもしれませ ん. - 仮想コンソールに対応したことや,Minix 2.0.0 では,tty ま わりのコードが,大きく変更されたことなどから,Minix/V の ソースも大きな変更を加えています.このため,ソースがまだ 整理されていません.変数や関数の名前と機能が一致していな かったり,同じ役割をもつマクロがあったりします. もし,新たにバグを見付けた場合や,意見や要望があれば,気軽 に,飯田勝也 (katsuya@cs.titech.ac.jp) まで,連絡をくださ い.